スゴ育児

息子育ての狂気の日々

朝の4時半から色水作り

 

まだ起こさないでくれ

毎日のように思う。
朝、小鳥のさえずりとともに目を覚まし、
十分にまどろむ時間を楽しんで、
それからゆっくりと体を起こす。
そんな夢のような朝を、
夢の中でもいいから体験したい。

時間は朝の四時半。
外は薄暗く本来ならばとても静かな時間のはずだ。
しかし、なぜか、シャカシャカという音がする。
ペットボトルに水を入れて振っているような音だ。

動かない体を無理やり動かす

そのうち洗面所の方から水を流す音が聞こえる。
あぁ、早起きの息子が水道で遊んでいるな、
それ以外にあり得ない。

動かない体を無理やり起こし、
リビングに視線をやると、
蓋のないペットボトルに水がたっぷり入って、
床の上に置いてある。
もし、こぼれたら大参事だ。

ガバっと起き上がり、ペットボトルを机の上へ。
何やら水の中にちぎった折り紙が…。
これ洗面所に流したら詰まるよな。
色水っていったら、花とか植物じゃないのか?
今の子は折り紙で色水を作るのか?
色々な考えが働かない頭を駆け巡る。

緊急避難

もう一度リビングを見渡すと、
紙の破片やはさみやシールが散乱している。
早起きの息子が工作したんだろう。
本来ならば片付けなければならないが、
もはやそんな気力は残されていない。

そうだ、こう考えよう。
目に見えないものは存在しない。
だから、目を閉じれば部屋は散らかっていない。
布団に入り、目と耳を閉じれば、
きっとリビングは散らかっていない。
寝てしまえば小鳥のさえずりで朝をやり直せる…。

もっとも、そんなはずはないわけだが。