スゴ育児

息子育ての狂気の日々

予定の変更が嫌いなパパと予定の変更しかできないママとその息子

パパは予定の変更がダメだ

明日はこれをしようと決めると、
何が何でもそれをしなくてはならない。
旅行の予定やホテルの予約は変更してはならない。
急激な予定の変更はパニックの原因で、
ひどく疲れてしまう。
変更が続くと不機嫌になり、
倒れこんで何もしなくなる。

不測の事態で変更を余儀なくされる可能性は、
頭では理解している。
しかし、どうしても体がついてこない。
若い頃よりはだいぶマシになったものの、
今でも予定変更はつらい。

ママは基本、予定を変更

計画しているときは、そのつもりでも、
当日になると気が向かなくなる。
明日は朝から出かけようと決めても、
明日の朝になると、
やっぱり昼からとか場所を変えようとか。

融通が利かないパパに対して窮屈だと思っている。
なぜパパは変更ができないのか。
多分そう思っている。

息子は?

息子は、どちらかといえばママ派だと思われる。
ママの予定変更にもついていける。
それどころか急遽予定を変更することもある。

息子は、基本的にはママの見方だ。
ママの希望を是とし、パパの希望を否とする。
そんな息子も時にはママの希望と違うことを言う。

なんだ、ママも予定の変更がダメなんじゃ…

ママは、息子の希望を聞くと、
メモをとってそれを叶えようとする。
それ自体は、素晴らしい。
息子が生まれる前、
パパはママに対してそうしてきた。

ママの希望を聞いて、準備をして、実行すると、
多少のタイムラグが発生する。

するとその間にママの希望は変わっている。
「そんなこと言ったっけ?」
パパは、そんなママに振り回されっぱなしだった。

しかし、今は、ママが息子に振り回されている。
ママが息子の希望を叶えると、
「今日はそんな気分じゃない。」
とか言う日もある。

昨日、家族で決めた予定を、
今朝ママが予定変更し、
息子は、さらにアレンジを加える。
パパは予定変更に瀕死の重傷を負うわけだが、
もう一人、瀕死になっている人がいた。
それは、ママだった。

ママは、自分が行う予定変更は是とするが、
他から強いられる予定変更は否なのだ。
なんだ、それなら、パパだって同じだ。
パパだって、
自分で予定を変えられれば負担はない。

鏡としての子育て

子供を育てていると、色々気付かされる。
自分の面倒くさい部分をしっかり受け継いだ息子。
そんな息子と対峙するとき、
多分、それは自分自身との戦いだ。
子供の頃の自分を思い返すと、
思い当たることがたくさんある。

息子は、常識的にはやらんだろうということを、
簡単にやってのける。
毎回それに驚かされるが、
それは、多分、パパの血だ。

息子が冗談を言うとき、
十中八九は面白くないが、
ときどきクリティカルヒットすることもある。

十中八九面白くないのもパパの血だし、
ときどき当たるのもおそらくパパだろう。

この苦々しさや、気恥ずかしさは、
子育ての醍醐味の一つだろう。