スゴ育児

息子育ての狂気の日々

【試行錯誤】卵のパックで繰り上げの勉強

もうすぐ6月。
小学校に進学した息子も学校に慣れてきて、勉強も段々難しくなっていく。

小学校1年生の算数で最初の難関は10の理解。
息子は、勉強になると逃げてしまうので、
「いくつといくつ」でも適当に答えて間違いますが、
まぁそれはそれとして、10の理解をさせるために試行錯誤中。

この記事では、お金をかけずに、視覚的に、
こどもに10の理解をさせる方法について思案中のものを記録として残します。

なぜ10の理解や繰り上げは難しいのか

親は10進数の世界にどっぷりつかっているので、
なぜ10の理解や繰り上げが難しいのかわかりません。
まずは、難しさの原因について考察します。

ところで、なぜ10なんでしょうか。なにか必然性はあったんでしょうか。

世の中には10進数じゃないものもたくさんあります。
時計は12時までだし、1時間は60分、1分は60秒。
鉛筆は12本1ダースだし、12ダースで1グロスだし。
英語で数を数えると○○teenというのは13からだから、
時計みたいに12進数が使われていたんじゃないかと思われます。

10になる必然があったとするならば、
指が10本だったからくらいの理由だと思います。

つまり、10ははじめから特別な数だったんじゃなくて、
特別な数にしたということ。
理解というよりも覚える系の課題なのだ。

10を超えたときの壁

数える場合も、足し算する場合も、10を超えると一気に難しくなります。
まず、指で数え切れなくなります。
言わずもがなですが、手の指が10本だからです。
(2進数を使えば1023まで数えられるとかいう意地悪はなしで。)

そして、数の呼び方も変わること。
1から9までは、新しい文字と、イチ、ニ、サン…と新しい呼び方ですが、
10を超えると、ジュウイチ、ジュウニ、ジュウサン…と、
「ジュウ」とイチやニを組み合わせて呼びます。

表記の仕方も、10までの数字は一つだけ数字を書けばOKだったところ、
左に1を書いて右側にまた別の数字を書くという大幅なルールの拡張があります。

多分、普通のこどもだったら、「暗記しちゃえ」で終わるところですが、
息子は「どうして?」を多発する子なので、
原理原則に立ち返って教えないと飲み込んでくれません。
でも、ちゃんと覚えたら普通の子を軽く超えちゃうと思ってます。
10を超えるとき、これだけの障壁を超えていかないといけません。

卵のパックで10の理解

なんで10という数字があるのかと問われれば、たまたまじゃないかとか、
何か都合が良かったからじゃないかとしか答えようがない。
なので、10を使っていて都合のよい具体的な事例を出して教えてみることにした。
それの一つは卵のパックだ。
卵は4個1パック、6個1パックのものもあるが、
10個1パックのものが多く出回っている。
卵は1パック10個。つまり、パックが満杯なら10個。
2桁目はパックの数なんだよと教えてみることにする。

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パックとおはじき1

卵のパックの下側部分を二つと、おはじきを用意した。
おはじきは黄色いのが5つと、赤いのが7つ。
5+7をパックを使ってやってみると、

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パックとおはじき2

こうだ。
満杯のパックが1つと、おはじき2つ。つまり、12。
視覚的にとらえられるんじゃないかと思う。

おはじきだとちょっと見づらいので、もう一つ。

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パックとスーパーボール1

今度はスーパーボールでやってみた。左側に9個と右側に6個。
合わせると、

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パックとスーパーボール2

満杯のパックが1つと、スーパーボール5つ。つまり15だ。
後は、息子が気が乗るときに、遊び半分で繰り返しやるだけなのだが、
やっぱり逃げてしまうので難しい。

まとめ

この記事では、卵のパックを使って、繰り上がりのある足し算のやり方を例示した。
この方法だと、お金をかけずに視覚的に10進数を理解できるんじゃないかと期待している。
息子が10を理解して、繰り上がりをすらすらできるようになったら、もう一度このネタで記事を書きたいと思う。