スゴ育児

息子育ての狂気の日々

子供でも安全に電子回路を組めるELEKITのPIECEでびっくり箱

先日、息子が縄跳びを跳べるようになった。
これは、2回跳べたことをきっかけにやる気が生まれ、失敗しても失敗しても挑戦するようになったからだと思っている。

そういえば、息子は電子回路のおもちゃで試行錯誤していろんな悪戯を仕掛けてくる。
これも、親を驚かすという成功体験が試行錯誤する力を呼び起こしたんだと思う。
今日は、息子がよく遊んでいるELEKITのPIECEについて紹介する。

 ELEKITのPIECEとの出会い

息子は、ロボットが好きだ。
まだ、ガンダムも見せていないのにロボットが好きだ。
ドラえもんみたいなロボットを作るんだと日々話している。

ドラえもんは、汎用人工知能を積んでいて、今の技術では到底たどり着けないところにあることを説明しても息子の夢は止まらない。
そんな息子を見ていると、何かロボットに関係するようなイベントがあると連れていきたくなる。

もうずいぶん前のことだが、都内某所にある多摩六都科学館でロボットの特別展があると聞き、さっそく息子と見に行った。

すごく古い等身大くらいのロボットが立ち上がっては座る動作をするのを見たり、
新しそうな小ぶりのロボットがパプリカの楽曲に合わせて踊ったり、
当時まだ幼稚園児だった息子もご満悦の様子だった。

そろそろ帰ろうと思ってお土産コーナーに立ち寄ると、そこにELEKITのPIECEがあった。

ELEKITのPIECE

このおもちゃは、モジュールと呼ばれる部品をつなぎ合わせて電源のスイッチを入れると、設定したとおりの動きをする。

例えば、「ライトが光っていたら」「振動する」とか
「揺れを感知したら」「LEDが光る」とか。

我々人間は、5感を通して世界を認識し、運動を通して世界に影響を与えている。
そしてロボットの場合は、センサーからの入力を元に、何かしらの処理をして、アクチュエーターによって世界に影響を与えることになる。

ELEKITのPIECEは、このうちのセンサーとアクチュエーターについても学べるし、「AND」「OR」「NOT」のモジュールを使えば、ロボットの「何かしらの処理」に当たる部分についても単純なものであれば作れてしまう。
人の形はしていないものの、ELEKITのPIECEで作れるものは、ロボットと呼んで差し支えない。

実は、うちには、学研のプログラミングカーもプログラミングブロックもあるのだが、正直なところちょっと物足りない感があった。
それは、センサーがないこと。
プログラミングカーもプログラミングロボットも、一切外界の情報を取り込まないので、本当に予めプログラムした通りに動くだけ。
ちょっと、ロボットと呼ぶには物足りない感じだったのだ。

購入した決め手

私自身ハードウェアはあんまり得意じゃないので、そんなにちゃんとは教えられない。
しかも電子回路とかって、めちゃくちゃ熱くなる半田ごてを使ったり、
誤って電線のむき出しのところを触ると熱かったり、結構危ない。
ちゃんと見てても危ないので、目を離すことができない。

でもこのELEKITのPIECEは、他の道具を使わず、パチパチつなげられるところをつなぐだけで作れちゃう。
安全だし、簡単だし、安全だし。
これだったら、息子が一人で試行錯誤しても大丈夫!という確信があり、即決で買いました。
ちょっとどうでもいい話ですが、お小遣いが3万円のパパが、一万円近くしたこのおもちゃを即決で買うってどれだけ一目ぼれしてるんだよ!
そりゃ、家に帰った瞬間はちょっとばかり後悔しましたよ。
これから一月お昼ご飯を節約しなければならないのか、と。
でも、期待以上に息子が遊んでくれてるんで、元は取ったなと思います。

技術を使った悪戯の紹介

息子の悪戯は、タイトルの通り、びっくり箱。
箱を自作して、紙でバネを作ろうとしてうまくいかず、おばけが飛び出す機構を作れずにいましたが、今度は、震えるびっくり箱に挑戦した模様。

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びっくり箱の仕掛け1

このびっくり箱の仕掛けはとてもシンプル。
モジュールも4つしか使いません。
電源をオンにして、箱に入れて蓋を閉じれば出来上がり。
ママが箱の蓋を開けるとライトセンサーが反応して、振動モジュールが震えます。
この振動モジュール、結構けたたましい音を出して震えるからママもびっくりしてました。

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びっくり箱のしかけ2

二つ目のびっくり箱は、そーと持って行って、渡すときにショックを与えます。
そうすると、箱の中は暗いのでライトセンサーは無反応→NOT回路で反転されオンになり、渡すときのショックでショックセンサーもオンになるため、振動モジュールが動き出します。
渡された側からすれば、手に持った瞬間に箱がけたたましい音を出して震えるため、「おおっ、恐い!」ってなるんですが、箱を開けるとライトセンサーが反応して振動モジュールを止めます。
あれ、さっきまでの振動はなんだったの?
という開ける前にびっくりして、開けると止まるびっくり箱です。

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これなんだ?となった組み合わせ

息子が色々と試していて、不思議に思った組み合わせがコレ。
ショックセンサーが反応すると、NOT回路で反転して、振動モジュールは震えない。
そうすると、ショックセンサーが反応しなくなり、それがNOT回路で反転され、振動モジュールが震える。
振動モジュールが震えると、ショックセンサーが反応して、それが反転されて、今度は振動モジュールが止まる。
これを延々を繰り返すのだ。
あ、これフィードバック制御だ。
こんなところまで学べるとは、恐るべしPIECE。

 

 追加モジュールもあるのか。
これも欲しい…。