思い出の中の大富豪と大人買いの誘惑
今日は息子と駄菓子屋に行って、パパはベビースターラーメンを買った。
— Accent and Idea (@accent_idea) 2021年5月15日
パパはお湯をかける派、ママはそのまま食べる派で、息子はママ派なのでお湯をかけることに反対して喧嘩となる。
じゃあ、パパはもう一個買ってくるから好きにしな!という修羅場。
我が家の喧嘩はたった30円から始まる。
この記事では、実にしょうもない我が家の修羅場について記載します。
駄菓子屋へいく
昨日、妻子と駄菓子屋へ行った。
ちょっと歩いていくには遠くて、自転車で20~30分くらいの距離にある。
お菓子を買うだけなら近所のスーパーで十分だ。
しかし、昨日は駄菓子屋に行くことにした。
当たり前だが、駄菓子屋には駄菓子が置いてある。
10円の飴やガム、薄っぺらいビッグカツ、小さいドーナツ。
ブタメンやペペロンチーノも置いてある。
妻子がお菓子を選ぶ中、私は、ベビースターラーメンを一つかごに入れ、
最終的に会計はママがした。
思い出の中の大富豪
まだ自分が子供だったころ、
図書館の近くにあった駄菓子屋に通ったものだ。
そんなにお小遣いはもらってなかったから、10円や20円のお菓子を一つ二つ買っておしまいだった。
その駄菓子屋では、お湯も提供されていて、ブタメンを食べている子供もいた。
あの頃は、ブタメンを食べている子供はブルジョワだと思っていた。
すげー!あいつ金もってるなぁ!と。
姉さん事件です
なお、私には姉はいません。
自宅に帰ってから波乱が起きた。
私はベビースターラーメンはお湯を入れて食べるのが好きだ。
だから、今回も当然にそうするつもりだった。
一口くらいなら、妻子にわけてやってもいいと思っていたわけだが、まさか展開になるとは・・・。
パパ:ベビースターラーメンはお湯を入れてたべると旨いんだよ。
ママ:普通に食べたい。
息子:僕も普通に食べたい。
大抵の場合、息子はママの言いなりだ。
パパ:じゃあ、一つまみだけそのままで残りはお湯を入れる。
ママ:え~?
息子:じゃあ、半分は普通に食べたらいいんじゃない?
パパ:絶対やだ。ほとんどはお湯を入れて食べる。
ママ:息子の言う通りにしたら?
パパ:絶対やだ。ベビースターラーメンはパパのだ。どうするかはパパの自由だ。
ママ:買ったのはママ。
パパ:…もう勝手にすればいい!パパはこれからベビースターラーメンを買いに行くから、それは二人で食べればいいじゃん!
パパは激怒した。
セリヌンティウスと約束があったわけではなかったが、行かねばならないと思った。
これは、ベビースターラーメンという小さい話ではなく、一人の人間として自らの自由を賭けた戦いだったからだ。
妻子はあきれた様子だったが、結局ベビースターラーメンはパパの思うとおりにしてよいことになった。自由の勝利だ。
私は、ひとつまみずつ妻子と自分用に皿に盛ると、残りは茶碗に入れてお湯を注ぎラップで蓋をし、ゆっくり待った。
ふやけたベビースターラーメンを妻子にスプーン一杯ずつ分け、残りは自分で食べた。
なんという美味。
これほどまでにうまいベビースターラーメンはこれまで経験したことがない。
最近では、カップラーメンのレベルがあがり、本当においしいものも少なくない。
それに比べるとベビースターラーメンは物足りない味のはずだ。
しかし、駄菓子屋で買ったという懐かしさと、自由を勝ち取ったという喜びがスパイスとして加わったのだろう。。
30円のベビースターラーメン。
今日の出来事は、30年前に抱いたある種の憧れを、自由の防衛という大義に下に成し遂げたという壮大な物語である。
そうだ。私は、あの時の大富豪の地位に立っているのだ。
大人買いの誘惑
大人になった今となっては、いつでもベビースターラーメンを食べることができる。
感慨深いものだ。
大富豪の気分を味わいたくなったら、どんぶりいっぱいのベビースターラーメンをほうばることとしよう。
やっぱり懐かしいのはチキン味。
ところで、ベビースターラーメンだったら駄菓子屋いかなくても、普通にスーパーで売ってるよね?